みずー工房

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米の大統領選挙制度をちょっと勉強する

「私は負けた」という発表があるまで大統領が決まらないアメリカの選挙制度、面白いですよね。
少し興味を持ったので、今更ながら大統領選挙を調べ直しました。


執筆現在でも決着がついていないアメリカ大統領選挙
敗者が白旗を上げていないので、決まっていないみたいですね。
日本じゃ絶対にありえない。


ただ、多くの国の代表は「バイデンさん」にお祝いの言葉を送っているようで、
国際的には、次期大統領は「バイデンさん」で認められている感じですね。


とはいえ、 敗北宣言のない状態なので、アメリカでは分断や混乱が続いています。
他国では、イギリスの選挙賭博の賞金が受け取れないという状態も続いているよう。
イギリスでは選挙に対しての賭博が許されているみたい。これまた驚き!


いろいろ調べてると、私自身アメリカの選挙制度をあまりよくわかっていないなと改めて思ったので、
まとめておこうと思います。半分自分用です。


アメリカの政党

アメリカの政党といえば、 青の「民主党 赤の「共和党 ってイメージですが、
日本みたいに小政党もあるそうです。まあ、影は薄いですけどね。。。


ちなみにwikiによれば、 結党当初は民主党が右派、共和党が左派 だったらしく、
20世紀後半に逆転してるそうです。そうなんだ!


2020年は、民主党はバイデンさんを、共和党は再選を目指してトランプ大統領を候補として推薦し、
11月3日(火)の選挙で戦いましたね。


選挙の仕組み

選挙の仕組みが日本と大きく違っています。
日本では衆院選や知事選などの多くの場合、「直接選挙」 という方法が取られています。
この方法は、直接「候補者」に投票して当選を決める方法です。


一方でアメリカの大統領選挙は「間接選挙 の仕組みを導入しています。
有権者は「Aという大統領に票を入れますよ」という約束をする選挙人(団)に対して投票し、
その選ばれた選挙人(団)が、12月に正式に大統領に票を入れ大統領が決まるという流れになっています。


つまり、有権者が直接候補者に票を投じないというところが大きな違いです。
...ところが、 この選挙人が約束とは違う候補に票を投じる場合もある みたいです。裏切りはよくない。


ちなみに、日本の衆院選は「比例代表制」というものがあり間接選挙に似てますけど、
2段階で投票を行わないというところが間接選挙に該当しないそうです。
憲法違反として最高裁で争われたこともあるらしいです。センター試験の問題でも出題されたそう。


選挙人を獲得する選挙

立候補者は支持する選挙人(団)を獲得することで、自分に票が入る ということになるので、
報道でも、優勢劣勢の判断のために選挙人の人数がよく報道されたわけです。


選挙人は、アメリカ全土で538人います。
この538人を人口と比較しながら州に割り振っています。270人以上取った政党の勝ちになります。
人口と比較して割り振ることで、1票の差を無くそうとしているわけですね。

図の引用: アメリカ大統領選2020、いつ?結果が判明するのはいつごろ? | ハフポスト


というわけで、 選挙人の割り当ての大きい州を獲得できれば大統領に近づく ことになります。
そして、この選挙人の獲得にも大きな特徴があります。


勝者総取り方式

州ごとに割り当てられた選挙人(団)ですが、多くの州で投票された選挙人(団)に対し、
1つでも多く票を獲得できた選挙人(団)が、全員選ばれることになります。
1つの州で選ばれるのは、1つの同じ候補者を支持する選挙人のグループ ってことですね。


カリフォルニア州で勝てれば、まとめて55の選挙人を獲得できるということになるわけですね。
仲良く半分半分とかにはなりません。ある意味、わかりやすい。。。


ちなみに、 メーン州」と「ネブラスカ州」の2州だけ総取り方式に当てはまりません。
複雑なので説明は割愛しますが、党が入り混じって当選したりします。
ちなみにメーン州は選挙人が「4」、ネブラスカ州は「5」になっています。


敗北宣言

執筆現在、大揉めになっているこれですね。
アメリカでは、負けた候補が勝った候補に電話等で負けを認めるというのが伝統になっているそうです。
これを敗北宣言といい、次期大統領が明確になるんですね。将棋の投了的な感じ?


でも、あくまで「伝統」であって、この宣言が無いと大統領が決まらないわけでもなさそう。
執筆時点で、過半数を取っているバイデンさんが、国際的に次期大統領として認識されてるんですね。
まあ、駄々こねが通らないというのは当たり前ですけどね。。。


ただ、型破りすぎるので、次期大統領が明確に決まらずアメリカは混乱してるってことです。
裁判も起こすほどなので、それも混乱の種になっているでしょう。トランプファンの熱量もすごいですし。


ちなみに2000年の大統領選挙(ブッシュ vs. ゴア)でも、僅差によって手計算の再集計を求めた裁判が起きて、
結果は覆らなかったのですが、その再現を目指しているのではとも言われてますよねー。
この時は州法に基づいて権利を主張してたんですが、今回は...??


大統領選挙のその後

さてさて、有権者によって選挙人が確定すると、12月中旬に選挙人が大統領と副大統領に投票します。
1月の初めに開票され、 今回の選挙は2021年1月20日に正式に大統領が就任します。


大統領選挙と一緒に決まるもの

大統領選挙と一緒に、下院と上院の選挙も行われます。
下院は日本で言う衆院、上院は参院って感じです。
執筆現在で今回の選挙は、下院は民主党、上院は共和党が優勢みたいです。ねじれだ!



以上です。大統領選挙にちょっと詳しくなれた...かな?
コロナで世界がドタバタしてるので、早めに大統領が決まって欲しいなあと日本人が思ってます。