みずー工房

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【防災】大雨5段階の警戒レベルについて

執筆現在、主に大雨が発生した際に発表される避難勧告は5段階に分けられて発表されています。
被害を未然に防ぐためには、避難勧告についてよく理解しておくことが重要だと思われます。
この「5段階の警戒レベル」についてまとめました。

注意
執筆現在、逃げ遅れを防ぐために避難勧告を廃止し、避難指示に一本化することが検討されています。
今後、情報が更新される場合がありますので注意してください。


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5段階の警戒レベル

概要

「5段階の警戒レベル」による避難のガイドラインは、
内閣府に設置された中央防災会議・防災実行会議により、2019年3月に取りまとめられたものです。
主に豪雨による避難勧告のレベルを規定 したもので、他機関もそれに準じてレベルを設定しています。


2018年7月に西日本を中心に襲った豪雨(平成30年7月豪雨)がレベルを制定するきっかけとなっており、
避難行動の重要性をより強く伝えるため、そして自主避難を促すため に制定されました。

2018年7月、台風7号と梅雨前線によってもたらされた大雨により、西日本を中心に被害が発生。
死者263人、行方不明者8人、住宅の全壊6800棟あまり。
気象庁は「大雨特別警報」を、運用史上最も多い11府県で発表することとなった。


レベルの内容

これらの避難勧告は 「市区町村の自治体」 が判断をして発出します。
自治体によってはレベルで伝えたり内容で伝える地域もあるので、予め紐づけておいた方が良いと思います。
以下を「警戒レベル」という名称で呼び、「避難情報」として届けられます。

レベル 住民が取るべき行動 自治体が発表する避難情報
5 命を守る最善の行動 災害発生情報
4 全員避難 避難勧告(避難指示(緊急))
3 高齢者など避難に時間のかかる方は避難開始 避難準備・高齢者等避難開始
2 ハザードマップ等で避難方法を確認 大雨注意報・洪水注意報
1 最新情報に注意 早期注意情報


自治体の判断が遅れたり勧告が出されない場合も可能性として考えられます。
以下は 気象庁や地方(都道府県)自治 が発出するもので、警戒レベルの参考になります。
これらを「警戒レベル相当」という名称で呼び、「河川水位や雨の情報」として届けられます。

レベル 住民が取るべき行動 浸水の情報(河川) 土砂災害の情報(雨)
5相当 命を守る最善の行動 氾濫発生情報 大雨特別警報(土砂災害)
4相当 全員避難 氾濫危険情報 土砂災害警戒情報
3相当 高齢者など
避難に時間のかかる方は避難
氾濫警戒情報・洪水警報 大雨警報
2相当 ハザードマップ等で
避難方法を確認
氾濫注意情報 -
1相当 最新情報に注意 - -


ここで注目すべきは「レベル3」と「レベル4」です。
レベル3の時点で、高齢者など避難に時間のかかる方が避難を開始し、
レベル4では、基本的に全ての人が避難をすべきということになっています。


一方で「レベル5」では、すでに被害が出ている可能性があり、避難が最善でない可能性を考慮しています。
そのため、できうる限り全ての選択肢から命を守ってほしいという意味に変わっています。
例えば、 避難所に向かわず、家の2階に避難(垂直避難)するなど が挙げられます。


レベル5になるまで待つのではなく、レベル4やレベル3の時点で避難することを心がけることが大事です。


レベルの色について

レベルの色は、みんなに優しいユニバーサルデザインを考慮して決まっています。
私も備忘録用に残しておきます。詳しくは内閣府ページから。

レベル RGB値 RGB値(16進数) 備考
5 (12,0,12) #0c000c 完全な黒だと死を連想するため、色味をつけている
4 (170,0,170) #aa00aa
3 (255,40,0) #ff2800 黒や紫と区別をするため、橙に寄せている
2 (242,231,0) #f3e700 白と区別するため、やや濃い
1 (255,255,255) #ffffff ※「みずー工房」では若干色をつけてます
(200,200,200) #c8c8c8 発表なしと区別するため、この色を利用する場合がある



おわりに

大雨によって発出される避難情報は、その地区内であってもバラつく場合があります。
ともかくレベルが上昇する前に早く避難し、安全を確保することが大事です。
私も空振りを恐れずに、避難する勇気を持とうと思います。