みずー工房

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【防災】異常震域(地震みち)について

地震が発生した際に、震源近くよりも離れている地域で大きな揺れを観測することがあります。
「異常震域」と呼ばれる現象について調べてみました。

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異常震域とは?

概要

異常震域とは、 地震が発生した震源の真上では揺れが観測されず、
震源から離れた地域(日本では特に太平洋側)で大きな揺れが観測される現象
のことを指します。
例えば以下の2007年7月に発生した京都府沖の地震は顕著です( 気象庁 でも大きく取り上げています)。

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つい最近もあったので、私としては異常震域による地震はあまり珍しい感じはしません。
また、 異常震域の地震は、深い場所で発生する という特徴もあります。

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発生のメカニズム

異常震域の地震は、太平洋プレートなどの海洋プレートが大陸プレートに潜り込んでいるところで発生します。
深い場所で地震が発生しても、真上にはあまり揺れを伝えず、
揺れを伝えやすい海洋プレートが、揺れを伝播して遠くの地域で大きな揺れを観測する ことになるのです。

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地震みち

この現象が解明されていない昔は、 地中に特殊な道があって、その道が地震動を伝える と考えられていました。
そのため「地震みち」と呼ばれていたようです。



おわりに

異常震域については、私もつい数年前に知って記事にしてみました。
以上、震源から離れていても大きな揺れを観測する理由でした。