【防災】記録的短時間大雨情報について
大雨警報が発表された際に、さらに警戒を呼びかけるために気象庁から発表される「記録的短時間大雨情報」についてまとめます。
記録的短時間大雨情報とは?
概要
記録的短時間大雨情報は、気象庁が局地的に激しい雨量を観測した場合に発表する情報です。
この情報は、大雨警報が発表されている地域に対して発表されます。
また土砂災害警戒情報のような予測とは違い、観測された情報が提供されます。
発表基準
数年に一度の稀な雨量が観測された場合、またはその相当量の雨量が観測されたとみられる*1場合に、気象庁が発表すると決めています*2。
具体的に「数年に一度」とは、都道府県によって決められた予報区に対して、その地域の歴代の1時間の雨量と照らし合わせて定められています。
そのため、場所によってその発表基準は変わります。
例えば北海道の宗谷地方は ”80mm/h” 、三重県や鹿児島県などでは ”120mm/h” のように異なっています*3。
発表内容
内容は非常にシンプルで、観測時刻・地域・雨量が簡潔に発表されます。
以下は、気象庁のサイトで扱っている例*4です。
情報の利用方法と取るべき行動
これらの情報が発表されて警戒すべきは、避難時や屋内での避難に対しての「土砂災害」「浸水」「河川氾濫による洪水」です。
記録的短時間大雨情報が発表されたら、土砂災害等の危険度分布(以下に掲載)を確認しましょう。
また、地方自治体が避難勧告を発令する場合もあるので注視しましょう。
”避難勧告” という文言は、今後見直される可能性があります。
なお情報発表時、大雨によりすでに避難をすることが最善ではない場合があります。
早めの避難を心がけておき、最悪の場合には自宅の高い場所に避難するなどしましょう。
情報の入手先
-
記録的短時間洪水情報
→ 気象庁|統合地図ページ -
土砂災害・浸水・洪水の危険度分布
→ 気象庁 | 危険度分布
おわりに
記録的短時間大雨情報が発表された時は、すでに被害が発生している場合もあり要警戒です。
避難すべきか自宅で収るのを待つか、危険度分布などを見ながら考えて行動しましょう。
*1:ピンポイントの雨量計はないが、その付近の雨量計と気象のレーダーを組み合わせて観測する方法。解析雨量とも。
*2:気象庁|記録的短時間大雨情報の解説, 2021/03/03 より参考
*3:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/list_of_kirokuame_level.pdf, 2021/03/03 より参考
*4:気象庁|記録的短時間大雨情報の解説, 2021/03/03 より参考